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犬夜叉完結編感想

公式動画配信11 「神無の墓標」 

年末年始を挟み、この回の感想を書くのがすっかり遅くなってしまいました。
前回からこの回への伏線が引いてあったので、その分も含め物凄く丁寧に神無の最後を描いていたかなぁと。

……何となくなんですが、この制作スタッフって10歳以下くらいの女の子の描写は丁寧な気がします。
原作ではないオリジナル要素を付け加えても、それがそんなに気に障らない感じ。
犬夜叉達との最終決戦に赴く途中、森の中で鏡の妖が花を摘んで神無に渡すシーンがオリジナルで入っていました。

鏡の妖は、いわば神無の分身みたいなもの。
神無も奈落の分身ですが、それよりももっとお互いが分かり合っている感じ。
「花」で表現された、神無の少女らしい感性や神楽への弔いの気持ちや、もっと単純な気持ちで言えば、綺麗な花をそのまま「きれい」と楽しむ心、楽しいと感じる先にあるもの。

それは「神無の未来」。

渡された花を神無は、ただ見つめそして握りつぶしました。
自分が「無」の妖である以上、自分には「何も無い」と悟っていたから。
そう運命付けたのは、奈落なんですけどね。

一種の児童虐待にも近いような…?
お前はこう在るべきだ!! と常に高圧的に言い続けられ、自分と同じ立場の分身たちが紙くずよりも軽い「命」でボロボロになって死んでゆくのを見せ付けていられれば、「自分」には何の価値も無い、ただ言われるままの存在なんだって諦めのような虚無感でいっぱいなんだろうなと。

奈落に一番忠実であった神無さえも、犬夜叉達を攻撃するためだけのただの捨て駒。
静かで強烈な攻撃で犬夜叉達を窮地に追い込むも、神無の心はそれこそ冷え切った氷かガラスか鏡のよう。
神無の鏡は、相手の魂や妖力を吸い取る鏡。
その鏡が変化したものだから、鉄砕牙のコピーを作られ鉄砕牙の妖力を吸い取られて、犬夜叉は鉄砕牙の妖の血を押さえる封印を無くした状態。
奈落の命令で、鏡の妖の傷を全部自分の身に移し変え攻撃を続けさせる神無。
鏡の妖を攻撃するたびにパリンと音を立てて壊れてゆく様子は、神無の「無いはずの心」が壊れてゆくように見えました。

圧倒的な攻撃の前に、妖犬化する犬夜叉。
過去、鉄砕牙を手離した時には、荒れ狂う妖の血の暴走を抑えられず、殺戮を犯してしまった犬夜叉でしたが、今までの闘いの中で経験値を上げ妖犬化しても、心は平常心を保てるようになっていました。
これは「真の大妖怪は、どんな時でも心は常に醒めて冷静に物事を判断できる」ようになってきたって事なのでしょう。
「妖怪犬夜叉」としての成長を物語るエピソードですね。

それにしても神無の壊れ方が可哀相過ぎました。
もうパリン、パリンとガラスで出来た少女像を壊すような感じで。
普通なら攻撃している犬夜叉にもブーイングが起きそうな気がするんですが、その前の自分の結界の中で髪をワカメのようにゆらゆらさせながら、神無の事をアレコレ言っている奈落が凶悪過ぎて、そんな気持ちには全然なれません。
自分の分身である神無の事を、「心の無い妖怪だから何も感じない。自分が死ぬということも分かってない」みたいに言っていましたが、分かってないのはあんただろっっ!? 奈落っっ!! って気分ですね。

自分の攻撃が神無を傷つけると気が付いて、攻撃の対象を鏡の鉄砕牙に絞る犬夜叉。
鏡の影で攻撃してくる神無に、その攻撃を止めさせる為に一声かけて破魔の矢を放つかごちゃん。
命がかかっている闘いで生温いと言われても、それが犬夜叉やかごちゃん「らしい」闘いなんです。
勝つためになんでもありの戦法に走ったら、それこそ奈落と同じレベルに落ちてしまいます。

神無を「想い」ながら闘う犬夜叉やかごちゃんと、最初から神無を「心の無い道具」としてしか見ていない奈落では、神無にかける言葉の「重み」も違います。
特にかごちゃんは巫女でもあります。
巫女は「神の意思」を、言霊として伝えるのが役目。
神無にかけた、

「このまま闘いを続けていたら…、あんたが死んじゃうんじゃないの!?」

強い口調ですが、本当に神無の身を心配している気持ちが溢れています。
おそらく、生まれてから今まで、誰にもかけてもらったことの無い言葉。
妹の神楽でさえ、話しかけようとして神無が「心の無い」妖怪だと思い返し、途中で言葉を切る事も多々ありましたから。
心配してかけてくれた言葉も、自分の身の上を思えばお互い様で、そこまで強く言う事も無い悲しい姉妹。
心って、一人で育つものじゃないですよね?
家族や友人やその他の色んな人たちと関わって、言葉や思いをかけてもらって育ってゆくものだと思うし。

神無だって最初は確かに「無」の妖怪として生まれて来ただろうけど、今に至るまで色んな経験をしてきたのだから、「心」が育っていてもおかしくなかったんですよね。
それに気付かなかったのが奈落。

犬夜叉の渾身の一撃で鏡の妖の鉄砕牙を斬り、元に戻る犬夜叉と鉄砕牙。

「行きなさい神無、もう終ったのよ」

 このかごちゃんの言葉が、神無には聞こえたのかなぁと。

( 生きなさい、神無 )

って聞こえたかもしれない。

それに対して、奈落の命令が神無の中で囁く。
犬夜叉たちを道連れにしろ! と。
神無の心に、相反する言葉が響く。

「どうしたの神無? あなたはもう自由なのよ」

「自由」

その言葉は、神楽が自分の命を賭けても手にしたかったもの。
目覚めたばかりの神無の自我を大きく揺さぶります。
原作ではここで奈落の命令が大きく神無の心に響き、鏡の妖とともに自爆するのですが、アニメでは奈落が自爆スイッチのような青い結晶を握りつぶしていましたね。

……結局、神無を殺したのは奈落。

自爆する瞬間、なにか言いたげな神無。
その言葉を、思いを小さな鏡の欠片にしてかごちゃんに伝えます。

―――― 光が奈落を殺す。

かごちゃんの瞳に映し出された映像は、真っ黒に穢れてしまった四魂の玉の中に一点だけ残る穢そうとしても穢しきれない、桔梗が残した清浄な光。
それは同時に神無の、もっと生きたかった、自由になりたかったと言う心からの叫びだったのです。

最後のシーン。
神無の心を受け取ったかごちゃんの表情の凛々しさに、かごちゃんは完結編のヒロインと言うよりもヒーローだなと感じてしまった私です。
今回は、全体的に原作に忠実に作られていたように感じました。
アレンジは、最初にあげた鏡の妖が花を摘んであげたシーンと、徹底的に嫌な奴としてパワーアップした奈落の描写と、妖犬化した時の犬夜叉の唸り声かなv 
獣っぽくてなかなか良い感じでした(^^♪
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